目次
男性的な光、女性的な光
異性装の文化
フラッシュ光らせるのに男とか女って関係あるの?
…ということで幾枚かの写真をご覧いただきます。
モデルは先の記事で浴衣、着物で登場頂いた歴史好きの友人です。
この撮影では武士、新選組の羽織を纏い、男装をしてもらっています。
女性の男装は現代では宝塚歌劇団の男役が有名ですが、江戸時代には芝居小屋に出演し、女性ファンもたくさん付いていたとか。昨今ではコスプレ界隈でも多くみられ、女装男子も含めて、異性装は日本の伝統的な文化のひとつとなっています。
さて、光の話に戻りますが、男性的、女性的なライティングといっても性別によって、こうと決まっているわけではありません。
どのような印象の画にするかによって決定します。
硬い光と柔らかい光
今回は武士ですので、力強く、キリッとした印象で撮りたいと考えました。
このような場合、私は硬い光でモデルさんを写し撮ることが多いです。
硬い光とは陰影がクッキリ出るような直線的な光であり、力強い印象を受けます。
反対に柔らかい光の場合、陰影があまりはっきりと出ない、拡散された光であり、やさしい印象を受けます。
もちろん、イメージによって、女性に硬い光を使うこともありますし、男性にやわらかい光を使うこともあります。
この光質の使い分けが写真の「表現」となります。
どうやって光質を変化させるのか
硬い光、柔らかい光はフラッシュの先にアクセサリーを付けたり、照射する距離や角度を調整することで変化させます。
アクセサリーの中でもよく知られているのが、アンブレラやソフトボックスです。
これらはフラッシュから発光される光をディフューズ(拡散)させ、柔らかい光を作ります。
材質や発光面の大きさや形によっても光質が異なってきます。
逆に、硬い光はディフューズさせずに直射します。
このように光質を変化させたり、あとは色を付けたりすることで表現したい写真に近づけていけるのがフラッシュを用いた撮影の面白いところです。